※これ以前のリンクは、切れていることが多いと思われます。あらかじめ承知おきください。
Logic のスコアエディタで打楽器などの1ピッチ1音色のインストゥルメントを希望通りに表記するためにはマップドインストゥルメントを使います。マニュアルには単に「マップドインストゥルメントを作成する→符頭やグループなどの設定を行う」という流れしか記載されていないので、マップドインストゥルメントを作成しさえすれば設定が即座にパート譜に反映されるように誤解しがちです。
打楽器を10チャンネルに持った外部DTM音源を1つだけ使用している場合などはそれでもいいのですが、初めてソフトウェア音源を使用する場合はうまくいきません。アレンジウィンドウからトラックオブジェクトの再割り当てを行っても、打楽器のインストゥルメントを物理的に選択すると音は出てもマップ設定が反映せず、マップドインストゥルメントを選択するとトラック内のノートがまったく聴こえなくなってしまいます。
これはマップドインストゥルメントと打楽器トラックがまだ関連付けられていないために起こります。マップドインストゥルメントをオーディオレイヤーに作成し、これを打楽器のインストゥルメントに仮想ケーブルで接続することで関連付けが行われます。後はトラックオブジェクトとしてマップドインストゥルメントを指定することで音も鳴り、楽譜上の設定も正しく反映されるようになります。前記の外部MIDI音源で問題が起きないのは、MIDIインターフェイスと音源を正しく結線し、MIDIの設定を(MacOS X なら「Audio MIDI設定」を使って)正しく行えば、Logic はそれを参照してマルチティンバーインストゥルメントとその10チャンネルに関連付けられたマップドインストゥルメントを自動的に作成してくれるからです。
エンバイロメントの常識に属することですが、マニュアルに端的な項目が立っていないのでざっと探しただけでは解決につながる記述を見つけることができず、初めての人は立ち往生するでしょう。記述の改訂を要すると思います。