※これ以前のリンクは、切れていることが多いと思われます。あらかじめ承知おきください。
学校の教室。
- 先生
- 宿題は作文でしたね。大森くん読んで
- みきお
- は…はいっ
- みきお
- 「犬の思い出」小学校に入るまで飼っていた犬がいた…ネギや玉ネギを犬に食べさせてはいけないそうだ
- みきお
- それなのにそれなのに ぼくはみそ汁の残りなんかを食べさせていた…それで死んだのだろうか…
- みきお
- 思い出のアルバムをタマネギの皮のように1枚1枚めくっていくと涙が止まらない 思い出ってタマネギだ…うっうっ…(嗚咽)
- 友人
- 玉ネギかよ…
- ドッポ
- …(無表情にみきお少年を見つめている)
小泉吉宏「ドッポたち」読売新聞15日夕刊東京2版16面
後悔先に立たず、しかし後悔を恐れていては、1歩も前に進めない。逆に、諦めずに進もうとするときに「このままではきっと後悔する、後で悔いが残る」という発想は、自分の気持ちを救うことをやるべきことより先に考えているという点で、後悔を畏れる気持ちと大差ないように感じられることがあります。
人生とはタマネギのようだ。1枚ずつ皮をはいでゆき、時に涙する。
カール・サンドバーグ(米詩人/1878-1967)