※これ以前のリンクは、切れていることが多いと思われます。あらかじめ承知おきください。
- なつき
- 私も、静留が好きだ…。
- 静留
- (障子を閉めたあと、独白)…でも、あんたの好きと、うちの好きとでは、意味が違うんどす。
舞-HiME 第21話「黒き君、目覚めるとき」
黎人と凪は連携どころの騒ぎではなかったことが明らかにされました。そして黎人をはさむ命と舞衣の緊張関係は、より複雑な形で激化するであろうことが示され、物語は一層ヒートアップ…となるはずですが、命の出現があまりに予想通りの流れを伴って登場したために、いささか興ざめしてしまいました。黎人は命の時と同じダブルミーニングの振る舞いを舞衣にも行って、巧みに戦いへ誘導しようとしました。この部分のテンポ感と、真白と碧の会話の部分のテンポ感が揃って(他より立たされて)いるようであり、それが演出意図だとすれば、戦いの結末は黎人をはさむ2人の行動に(戦う前から)かかっており、真白から碧へと託された、流れを変えるための鍵のようなものはそこに作用する力に関係するものなのでしょう。
なつきの動揺に(偶然)つけ込んだ形で行われた奈緒との衝突も、単に静留を出す(そして、なつきとの微妙にねじれた関係を提示する)だけのために用意されたようにしか思えず、一方的に敗れた奈緒は弱いところを(偶然にも)叩いた計算高さ、復讐心だけで行動する愚かしさ、そして実は1番の被害者であるのに誰からも理解されない哀れさなどをかなり多面的にアピールする場面であるにも関わらず、正義の味方に退治されてお定まりの悪態をつく小悪党程度の印象しか残りませんでした。また、あおい/千絵/楯、石上/紫子など細々としたカットにも緊張が感じられません。ストーリーの大きな流れがただ1つの緊張関係に急速に収束していく中、それもやむを得ざることかもしれません。誰かを軸に、残るHiME達の力が(正義友情などという形は取らないかもしれませんが)集結されて、その総体として第3の重力場となり、黒曜の君/舞衣/命、真白/二三/碧という2つの場と鼎立する…という展開は、またまた甘い考えでしょうが、このまま流れていくと、学校と「戦場」とで時空の展開がいよいよ管理しきれなくなってしまいそうです。ゆっくり1メートルほど沈み込んだように思われる今話ですが、これが最後の1回休みであり、往時のバランス感覚を取り戻してクライマックスまで一気に盛り上げてくれることを期待したいと思います。
- 樫本
- なあに心配するな。デッドボールで死ぬような間抜けなやつは、お前の親父だけさ。
- 安藤
- 樫本さん、言い過ぎだ! 励ましてるつもりかもしれんが、そりゃあ逆効果だ!
メジャー MAJOR 第14話「無謀な練習試合」
この少し前あたりから、もう頭の中で「炎の魔球、イナズマボール!」が鳴りっぱなしでした。
- 楯
- …ん、どしたあ?
- 詩帆
- え、あれ、あたし今…?
- 楯
- また熱でも出たのか? 調子わるいならとっとと寝ろよ。
- 詩帆
- ぶうっ。
舞-HiME 第20話「炎の舞/涙の運命」
なかなか話になる仕込み方をしてくれているようで、嬉しい限りです。
一番地が巧海の果たすべき決定的な役割を知っていて、それがストーリーの終結部まで延長する謎の鍵(の一部)になるのでは、との甘い空想はあっけなく外れてしまいましたが(全く別の意味…決戦モードのスイッチとして…での役割はきっちり果たしてくれました)、代わりに1週にして三角形の危うい均衡は(ついでに石上のもくろみも)破壊され、ここ数話で一気に持ち上げてきた晶と、最初からゆっくり持ち上がっていた命が派手に炸裂していい役回りを演じてくれました。無傷で残っている(視聴者以外はそうでないことに気づいていない)詩帆との緊張関係の部分で、大立ち回りになる前にさらりと彼女だけの特殊な設定(あの凶悪そうな表情は、とても詩帆「本人」のものとは思えない)を暗示する点、それもこれまでに見せていた表情との矛盾を感じさせないように、悪辣な表情と無邪気そうな表情との切り替えのバランスをとって、というところが、本日の正座ポイントでしょうか。
シアーズ財団などという(懐かしい?)名前が聞かれたこともあり、こちらを新たに展開して時間を稼いでおいて、おそらく詩帆との緊張関係はさらに後まで温存されるのでしょう。黎人が命と舞衣双方に特殊な意図を持っていることはほぼ確定であると考えてよい(石上のように自身の意思と明白にマッチしているかどうかはまだ隠されているとしても)ようですが、黎人が舞衣になにやら工作を仕掛ける場面だけで1話まるごと持たせるようなことはしないでしょうから、残りに何を持ってくるか、碧の奇策?の片鱗か、真白の暗躍か、晶の時のように雪之と遥の関係を急激に詰め込むか(まったく同じパターンでは、破局が近いことが容易に露見してしまいますが)、まだまだ目が離せません。晶と奈緒は1回休みでしょうか(奈緒にはもはや舞衣をいびる手段がない。次に向かう、あるいは向かわされる先はなつきか紫子でしょうが、それを連続で描写したのではいささか芸がありません。紫子は石上によって守られて、もしくは隠されているでしょうから、そこを破るために一展開必要のように思えます)。晶の方は忍者という設定上、HiMEとしてではなくとも情報活動などができる可能性が残されています。
進藤尚美演じる静留が正しく「夜中起きぬけ」の声になっていた点も見逃せません。前回、自分が倒される(そして、遥を失う)恐怖のあまり舞衣を襲ったあげく、命の形相に震え上がって泣きながら謝る場面でいいところを見せていた能登麻美子(雪之)は、今回の「ごめんね」ではだいぶ精彩を欠いていました。これは演技が原因というよりは、その場面がいくぶんとってつけたようであったからでしょう。もはや年齢不詳になってしまった奈緒の声にこれから歯止めを利かせることは、はたして可能でしょうか?
次回予告は、これ以上何もできなくなったようです。これからこの2人のどちらかがストーリーの根幹にからんでくるというのはややルール違反気味でしょうし、これも1回休みに勘定した方がよいかもしれません。
Russian, silver plated, double B flat tuba〜eBay US
なんと、完全なベルを持った「銀チューバ」です。ロシアで購入したと明記されていること、掲示されている他の写真からも間違いありません。
画像を拝めた眼福だけでも知らせてくれた友人に感謝しなくてはなりませんが、とりあえず、海外発送してもらえるかどうか出品者に確認中です。だめだったときのために在米の友人にも連絡を取ろうとしていますが、こういうときに限ってなかなかつかまりません。いったいこちらが何のために友達付き合いしていると思っておるのか (^^;ゞ
ここのところは深夜アニメの感想(しかも、相当偏った)ばかり書いていますが、当サイトはもともと「銀チューバ」のことを書きたくて始めたものであり、当時の胸の高鳴りが、確実に再現しているところです。冷静に考えればチューバはもう2本も持っているわけで置く場所もありませんし、海外発送を受け付けてもらえたとしても費用的にさほどの無茶をするつもりもないのですが、とにかくもうこの今はそれどころではなく、こうしてキーボードを打つ手がぷるぷると震えているような有様なのです。
2/23追記…出品者にいろいろ質問してみたところ、どうやらこれはベルを厚くする「改良」が施された後の楽器だったようです。したがって入札を断念しましたが、写真は後の楽しみに全て保存しておくことにしました。最終的な落札価格は、710ドルでした。
子どもを取り巻く環境の変化を踏まえた今後の幼児教育の在り方について(答申)〜中央教育審議会
幼稚園と保育所の連携の推進及び総合施設の在り方に1章割かれていますが、内容はこれから皆さんよく話し合って、という程度のものです。
久しぶりの正座の味は、なかなかのものでした。
- 晶
- み、見た、のか…?
- 巧海
- ごめん…。
舞-HiME 第19話「こころの迷宮」
晶が巧海をはさんで舞衣と対峙しうる存在であることを明示するために、相当に詰め込んできています。おそらく次回もかなりな役割を負わされるでしょうが、その部分と、眠っている巧海の傍のカーテン越しに映ったただならぬ様子の奈緒らしいシルエット、という演出の部分のわずかなもたりとのギャップを、若干未整理のまま放り出してしまった印象を受けました。
舞衣は(舞衣自身の解釈によれば)巧海を晶に、楯を詩帆に取られ、命は自ら拒絶してしまいました。この状態が続けば(そして、ただならぬ様子の奈緒が見たままに行動すれば)、舞衣の頼る先はもはや黎人しか残されていません。黎人と命の「兄上」との関係が今話でも暗示されていましたが、すると、舞衣と命は黎人をはさんで対峙するという、これまでと異なる立ち位置が成立する(可能性がある)ことになります。さらに舞衣の主観の及ばないところでは楯の(この期に及んでの)態度といらだつ詩帆、という以前から継続的に描写されている展開が依然として強調されています。舞衣は、男性3人をはさんで3人のHiME(未確定を1人含んでいますが)と緊張関係、というところまで1話のうちに追い詰められてしまいました。しかも、これは独立でなく並走合流するのであろうなつきと静留の描写を織り込みながら。駒組の見事さに感嘆するばかりです。
命にかける黎人の声に、明らかに意図的だと思われる翳りを感じました。「どうしたらいいか分からないときは、自分にできることを精一杯やるんだ」という、よくある励ましの言葉が実は隠された思惑とのダブルミーニングであることを、関俊彦が的確に表現したのではなかったでしょうか。しかしながらそこで高まった緊張感が、思惑通り(不幸な偶然ではなく)となったのであろう場面での中原麻衣、清水愛の棒読みのおかげで5割引になってしまったのは、返すがえすも残念でした。ここぞという場面だったはずですが、いったいどうしたのでしょうか。
姉の重荷になりたくないという思いがかえって重荷になってしまっている弟、舞衣同様に自分を見失い、舞衣同様に相手を求めながら状況に流される自分を制御しきれない元剣道部員、そしてなにやら新たな企てを隠しているらしい一番地側と思われる生徒会副会長。3つの(3つになる可能性がある)緊張関係には、ひとつとして相似形を示すものがありません。どこに動いても必ず均衡が崩れるこの状態、凪がほくそ笑むのも当然でしょう。
沈思黙考して1回休みの碧が、状況打開の奇策に思い至る…のは当面望み薄でしょうが、訳知り顔だったなつきを含めたHiMEたちがある意味幼稚な短絡に次々と呑み込まれていく中、なにやら別の陰謀を持った人物に籠絡されてしまった観のある紫子を除き唯一の大人である碧の、「外部」としての役割についてもそれなりの仕込みを期待してよいのではないでしょうか。
受信料支払い停止呼び掛け 市民団体、NHK番組改編で〜SankeiWeb
「放送への暴力」日本ネットワークとでも改名するべきでしょう。
この人たちの理屈にしたがえば、NHKに不当な圧力を加えた政治家がいるような与党政府への納税は「一時保留」してもよいということになってしまいます。そんなことを言い出せば自らの幼稚さがたちまち明るみに出てしまうので、現在何かと旗色の悪いNHKに矛先を向けているに過ぎません。このような人たちが開いた「法廷」とは、いったいどのようなものだったのでしょうか。
NHK受信料:病院テレビ納入団体が拒否 年40億円に〜毎日インタラクティブ
そもそも、放送法32条は、NHKの放送を受信できる設備を設置した者はNHKと「放送の受信についての契約をしなければならない」とし「(NHKは)契約を締結した者から徴収する受信料を免除してはならない」と規定している
ことが不当であると考えます。有料放送を送信するなら、受信料を支払った者だけが視聴することのできるスクランブル方式を採用するのが当然です。受信料を支払わずに視聴する「ただ乗り」を事実上無制限に許している現状は適法に支払いを行っている視聴者に対する背信行為であるばかりでなく、多チャンネルを当たり前のように受信でき、したがって民間放送の番組だけを視聴して楽しむ(テレビ購入の目的を達成する)ことが十分可能であるにも関わらず、NHKの番組を一切視聴しないかわりに受信料を支払わないという自由が保障されていない現行制度には明らかな欠陥があると言わなければなりません。国は国民の経済活動の自由を不当に制限する放送法32条の改廃を検討すべきであり、NHKは地上波デジタル放送の完全実施に合わせ、放送のスクランブル化を推進すべきです。
定時のニュースや天気予報、国会中継、災害や重大事件発生時のニュース速報や特別番組、緊急警報放送などに限ってノンスクランブルにすれば、公共放送の役割は十分に果たせるはずです。他にも、紅白歌合戦の視聴率を意地でも今より落としたくないなら、年に1度のことでもありますから(その後の「ゆく年来る年」も含めて)無料で放送することを認めてよいかもしれません。公共放送である以上、無料放送の年間の総時間数やその内容の大枠などについては国会の承認を要し、その範囲内で何を無料放送するかを自由に決めることになるでしょう。「大河ドラマの第1回だけを無料放送して営業活動とすることは公共放送として適正かどうか」などが、どこかの委員会で真面目に審議されるかどうかまでは、予想できませんが。
スクランブル化が実施されれば、この記事のような場合も非常に分かりやすく、業者は「そのままではNHKが映らないテレビ」を設置すればよいことになります。NHKを見たい場合、入院患者側の費用負担とするか、業者の負担とするかは業者が自由に決めることができます。入院患者が契約者である場合に自宅以外の場所でNHKを無料で視聴できるかどうかは、スクランブル後の契約形態をどのようにするかによって変わってきますが、民放を自由に見られるのであれば、その上NHKを視聴するのに応分の負担(契約者であっても、月極 -- 週極ならなおよい -- で新たに受信料を支払う)を求めてもよいのではないでしょうか。
現状では、この団体の対応は「税制が気に入らないから(国税庁でスキャンダルが起きたから)、税金を払わない」という態度と変わるところのない反社会的なもので、とうてい容認できません。こうした団体こそ、スクランブル化を強く要望すべきなのです。