so-what? 倉庫

・本日のso-what?:2004年6月

※これ以前のリンクは、切れていることが多いと思われます。あらかじめ承知おきください。

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6/28/2004 今度こそ、期待

アガサ・クリスティーの名探偵ポアロとマープル〜NHKオンライン

火の鳥は、多くの謎を残したまま地上波放映を終了してしまいました。最初から衛星だけで放映すればよかったのでは。

6/24/2004 対応の差

 学校側は、事実関係を認め、「生徒に一方的な思想を押しつけかねない」として、配布した解答例を回収させるとともに、加えた点を無効にするよう指示した。県教委は近く、この男性教諭から事情を聞く。

イラク戦「反対」なら5点追加…愛知の県立高中間試験 〜読売オンライン
◆□◆

 「集団で銀行強盗をしたが、うまく山分けできないので次々と仲間を殺していく」という前提で、盗んだ札束の数を計算させる問題を、宮城県迫町の小学校教諭が算数の授業で出題していたことがわかった。小学校は「不適切な問題だった」として教諭を厳重注意とした。

算数の授業で「銀行強盗」の例使う 宮城の小学校教諭 〜アサヒ・コム

6/24/2004 右往左往

KURAU Phantom Memory〜ボンズ

川澄綾子の鼻にかかっていない低めの声は意外に耳心地がよい(むしろ非常によい)のですが、ふだん出している声との段差がまだ吸収しきれないのか「声年齢」が混乱して無茶苦茶な箇所がいくつかありました。

これまでプリンセスナインこそが川澄の代表作であると主張してはあちこちで失笑を買ってきましたが、今作になら、代表の座を譲り渡してもいいように思われます。

6/24/2004 言われてみれば

在サマーワ連絡事務所より 〜外務省

風呂とシャワーはありますが、水が貴重なのでトイレは汲み取り式で、手を洗う代わりに消毒液を擦り込んでいます

6/21/2004 より高尚に曖昧に

2005年度ニュープロジェクト〜梅光学院大学

奇矯なネーミングの学部新設と、何を教えているのか不明確な外国語学部(と思われる学部)の改称が同時に行われているところに、スタンスの定まらなさが現れているように思われます。

6/17/2004 「正解」に追いかけまわされる

過去の小さな汚点さえ消えない個人情報データベースの普及で就職難に(上) 〜WIRED NEWS

「自分は損をしたのではないか、もっとましな選択があったのではないか」という不安は、選択のための情報が多くなるにしたがって増してゆくと考えられます。それを防ぐためには情報の質と自身の満足度とを冷静に案配する見識が必要になりますが、利口に立ち回っているようでいて、実は知りたいものの他は目をつぶり耳をふさいで退行しているだけ、ということはよくあるようです。少なからず身に覚えのあることでもあり、心しなくてはなりません。

6/17/2004 合成の誤謬

ノンフィクション絵本「戦争のつくりかた」〜リボンプロジェクト

現存する日本の法令に基づいて作った「絵本」だそうですが、いったいぜんたいどこの国の話かと思う内容です。一握りの悪い大人たちが国を支配し、法律を勝手に書き換え、大勢の人を殺そうとしている…などというあまりといえば醜悪かつ貧しいイマジネーションで、読み手に何を伝えようというのでしょう。

もしあなたが、「そんなのはいやだ」と思ったら、
お願いがあります。

ここに書いてあることが
ひとつでもおこっていると気づいたら、
おとなたちに
「たいへんだよ、なんとかしようよ」と
言ってください。

おとなは「いそがしい」とか言って、
こういうことに なかなか気づこうとしませんから。

戦争の作り方 28ページ〜リボンプロジェクト

こうした主張をしたければ、大人を相手にすればいいのです。いくら自分達の言葉が大人一般に届かないからといって、「なかなか気づこうとしません」などと他人のせいにするばかりでなく、それなら子供を使おう、そのために絵本を作ろういう発想は安易に過ぎるでしょう。おまけにこの作文です。

6/11/2004 アンバランス

替え玉受験で都立高に1人合格、少女の父が画策〜読売オンライン

高校に行かせたいと考えた別居中の父親 は、他のことには行動力を発揮しながら、当の本人には高校へ合格したことすら知らせていなかったのでしょうか。そこまで娘に尽くしたということで満足してしまった?

6/10/2004 失言=失敗発言

谷垣財務大臣閣議後記者会見の概要(平成16年6月8日)〜財務省

中盤の「カッターナイフは男の犯罪、放火は女性の犯罪」発言についての弁明部分の大意は次のような感じでしょうか。

学生時代の刑法の教科書に「放火は女性犯罪の典型的なものであることに注意しなければならない」との記述があり、自分はそれを「放火犯全体に占める女性の割合は、刑法犯全体に占めるそれに対して際立って高い」と解釈した。なぜ放火犯に限って女性が多いのかという問題を社会や男女関係のあり方の点から考察していたところでもあり、佐世保の事件を知ってそのことを思い出し、女性の犯罪ということで連想したに過ぎない放火という言葉がつい口をついて出てしまった。犯罪対策や非行対策に当たっては常に社会の変化に目配りをすることが重要であるというのが本来意図するところであり、それが十分伝わらなかったのは残念である。

その解釈はおそらく誤りでしょうし、刑法の教科書に実際にどのような記述があったのかも怪しいものですが、例え話の方がここまで本筋と遠く離れてしまっているのであれば、最初から意を尽くさなければ「十分伝わらない」のは当然です。継続的に考えていた問題については、もう少し見通しのよいコメントを出していただきたいものです。

6/8/2004 言い過ぎ(2)

NS総研、15歳以下の男女対象のネット利用実態調査の結果の一部を発表〜ネットワークセキュリティ総研

誰かを殺したいと思ったことがあるという回答が39%などの結果が出ました そうですが、誰かを殺したいと思ったことがあると回答したことと、誰かを殺したいと「本当に」思ったことの間には極端に大きな隔たりがあることに注意しなくてはなりません。「てめえ、ぶっ殺すぞ」などの脅し文句は、子供の間でもよく聞かれます。

結果だけを見ると多くの問題をはらんだものとなっているように見えますが、本プロジェクトでは、表層的な結果だけを見て若年層の抱える問題を論じるべきではないとしています。

情報社会の進展により、年齢が人間としての知識、経験、成熟度の尺度として必ずしも妥当とはいえないケースが増加してきています。低年齢でもじゅうぶんな知識、経験をもっていることもあれば、高齢であっても知識、経験が不足していることもあります。本調査の結果についても年齢に依存しない視点での分析を行ってゆく予定です。

NS総研、15歳以下の男女対象のネット利用実態調査の結果の一部を発表〜ネットワークセキュリティ総研

回答者の人間としての知識、経験、成熟度 を何らかの方法で測定し、それと回答結果を照合することによれば、年齢に依存しない視点での分析 は可能でしょうが、将来的に若年層の情報強者の層に特化した調査を実施し、その実態および今後の姿を明らかにすることを目的 とあり、以降の調査では限定的な母集団を取り扱うことが明記されています。そのような条件で、有効な分析を行いうるのでしょうか。

6/1/2004 言い過ぎ

センター試験、「数学力」の判定に疑問 東北大教授研究〜アサヒ・コム

前身の共通1次試験に比べ計算量が増え、数学者でも時間内に全部解くのは難しい というのはとても事実とは思えませんが、もしそうであるなら、世の数学者は試験改革以前に少しばかり己を恥じる必要がありはしないでしょうか。

センター試験の数学を受験するのは数学者志望の受験生ばかりではありません。力技の計算能力は、理科系のさまざまな分野で(「算数」と、多少の侮りを込めて呼ばれながら)十分役立っています。


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